2017/02/08
ペットライフセーバーズ:助かる命を助けるために
2、農薬散布時期は特に注意する。
下記の調査結果によると、日本全国どの自治体も農薬散布が少ない時期は冬で、6月が特に散布が多いことがわかります。散布の時間はその日のスケジュールなどによって違うため特定できないようです。
また、街路樹や害虫などの種類によっても毒性の異なる農薬を使用するため、とにかく用を足すときには街路樹から遠くに離し、吸わせないようにすることが大切なようです。



環境省 水・大気環境局土壌環境課農薬環境管理室
3、水たまりの水を飲ませない
毒性の農薬が溶け込んでいる水たまりの水は、一度に体内に取り込まれてしまいますので、飲ませないように特に注意してください。
下記のビデオは、犬が水を飲もうとしたり、または、街路樹に尿を掛けようとしたりするなど、行動を抑制するコマンドとトレーニング方法です。犬も樹木も守れるようにしつけたいですよね。
How to Train a Dog to "Leave It" (K9-1.com)Dog Training by K9-1.com (出典:Youtube)
4、草むらで遊んだ後は体全体を拭く。
毎回の散歩の後に体を拭くのは大変ですが、特に農薬散布の多い夏の時期は草むらのノミやダニ、各種細菌の発生も多いため、たくさんゴロゴロした後は腹部や四肢、肉球などをきれいに拭いてあげることをおすすめいたします。
5、街路樹を守ることも大切
街路樹に雄犬が尿を掛けるとそこから樹木が痛んでしまいます。飼い主のマナーとして、樹木などに直接尿を掛けないようにピーコントロール(犬の尿先コントロール)と、用を足した後には尿とだいたい同じ量の水を掛けるなどのマナーが必要だと思います。
犬のお散歩コース上の街路樹は毎日、何十頭もの犬が用を足していますので、病気になったり痛みやすいこともわかっています。歩道の樹木や公園の草も私たちの税金で管理されていますので、歩み寄りが必要だと思います。
街路樹も下記のような犬の尿よけ(ピーガード)があるといいですよね。日本では、見たことがないような気がいたします。
出典: WARNING - Protect Trees from Dog Pee/ Dawg Tree (出典:Youtube)
いかがでしたか?
いろいろな犬が用を足す場所は、細菌感染スポットでもあり、様々な病気の要因につながることもあります。
農薬を大量に使っている広大な草や芝生のあるエリア(公園やゴルフ場など)の風下側は、花粉と同じように乾いた農薬が粉となって路上にたまることもあるようです。
あまり神経質になるのも大変ですが、社会環境の中でバランス良く、相互事情を受け入れながら、少しでも「見えないモノを見る」という気づきを生かしてペットの健康に役立てられるといいですよね。

それでは、また。
ペットセーバー
http://petsaver.jp
(了)
ペットライフセーバーズ:助かる命を助けるためにの他の記事
おすすめ記事
-
自社の危機管理の進捗管理表を公開
食品スーパーの西友では、危機管理の進捗を独自に制作したテンプレートで管理している。人事総務本部 リスク・コンプライアンス部リスクマネジメントダイレクターの村上邦彦氏らが中心となってつくったもので、現状の危機管理上の課題に対して、いつまでに誰が何をするのか、どこまで進んだのかが一目で確認できる。
2025/04/24
-
-
常識をくつがえす山火事世界各地で増える森林火災
2025年、日本各地で発生した大規模な山火事は、これまでの常識をくつがえした。山火事に詳しい日本大学の串田圭司教授は「かつてないほどの面積が燃え、被害が拡大した」と語る。なぜ、山火事は広がったのだろうか。
2025/04/23
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/22
-
帰宅困難者へ寄り添い安心を提供する
BCPを「非常時だけの取り組み」ととらえると、対策もコストも必要最小限になりがち。しかし「企業価値向上の取り組み」ととらえると、可能性は大きく広がります。西武鉄道は2025年度、災害直後に帰宅困難者・滞留者に駅のスペースを開放。立ち寄りサービスや一時待機場所を提供する「駅まちレジリエンス」プロジェクトを本格化します。
2025/04/21
-
-
大阪・関西万博 多難なスタート会場外のリスクにも注視
4月13日、大阪・関西万博が開幕した。約14万1000人が訪れた初日は、通信障害により入場チケットであるQRコード表示に手間取り、入場のために長蛇の列が続いた。インドなど5カ国のパビリオンは工事の遅れで未完成のまま。雨にも見舞われる、多難なスタートとなった。東京オリンピックに続くこの大規模イベントは、開催期間が半年間にもおよぶ。大阪・関西万博のリスクについて、テロ対策や危機管理が専門の板橋功氏に聞いた。
2025/04/15
-
BCMSで社会的供給責任を果たせる体制づくり能登半島地震を機に見直し図り新規訓練を導入
日本精工(東京都品川区、市井明俊代表執行役社長・CEO)は、2024年元日に発生した能登半島地震で、直接的な被害を受けたわけではない。しかし、増加した製品ニーズに応え、社会的供給責任を果たした。また、被害がなくとも明らかになった課題を直視し、対策を進めている。
2025/04/15
-
-
生コン・アスファルト工場の早期再稼働を支援
能登半島地震では、初動や支援における道路の重要性が再認識されました。寸断箇所の啓開にあたる建設業者の尽力はもちろんですが、その後の応急復旧には補修資材が欠かせません。大手プラントメーカーの日工は2025年度、取引先の生コン・アスファルト工場が資材供給を継続するための支援強化に乗り出します。
2025/04/14
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方