2019/12/26
本気で実践する災害食
完成形は下の写真のようになります。
「現在、子どもが少なくなり老人が多い。この状態を続けていると、地域社会は担い手を失い、山から下りてくるイノシシばかりになる。おまけに近隣の国から移住者ならぬ異住者がはびこり日本は滅ぶ」と危惧する書物を最近読みました。
過疎化や高齢化が進む中、災害が起こると、集落内、集落同士での共助は難しい状態です。情けない限りです。子どもはどこからも降ってわいてきません。子どもは産まなければ増えないのです。
産んでもお乳をあげる人がいないと死んでしまいます。人工の乳でもいいのです。ただし、乳首がなければ赤ん坊は乳を飲めません。その乳首が紙パックの液体ミルクに装着できた。これで、子どもが首尾よく生まれれば、確実に育つという図式がやっとできました。ひょっとすると、多くの人が案じている日本は滅ぶという危機は安全地帯に格上げになったと言っても過言ではないかもしれません。ズバリ危機管理です。少子現象は危機なのです。液体ミルクよ栄えあれ、巧みな乳首よ栄えあれと叫びたい。
6カ国語の説明文付きアルファ化米
次なる救世主は、雪深い新潟の長岡市で生産されたアルファ化米のパッケージの中から出てくる「お宝」です。
先に私はこのコラムに日本語ばかりの災害食はダメ!と書きましたが、最近見かけたこの「ご飯、ライス」という商品には英語がパッケージに書かれていました。これで驚いていてはだめです。中を開けると、なんと英語、ポルトガル語、中国語、韓国語、アラビア語、日本語の6カ国語の作り方の説明文が折りたたんで入れられているのです。
A4の半分のチラシにはこう書かれています。「訪日外国人は年間2869万人とされ、今後も増え続ける模様」と。あっぱれな作品といえましょう。販売者は有限会社エコ・ライスです。災害大国、日本への来訪者に「安全・安心を」とも書かれています。
以上、停滞気味の災害食に栄光のしずくを振りかける素晴らしい事例を2つご紹介しました。
(了)
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