熊本地震における企業の対応から学ばされることは多い。過去の災害教訓を生かし、備蓄や訓練に力を入れてきた会社は、対応力の高さを見せつけた。地元の中小企業でも台風への備えを強化してきたことから、今回の地震でも迅速に対応できた会社はある。何が、なぜうまく対応できたのか、課題はなかったのか。これらを本社、現地の双方から取材・検証することで、BCPの見直すべき点を洗い出してみた。
一方で、今回の地震では、社員や地域支援のあり方についても改めて考えさせられた。企業の責務とは何か――。

「常に備えてきた」成果(富士フイルム九州)

訓練で磨き上げた対応力(イオン)

社員を守る、地域を守る(再春館製薬所)

社屋を避難所として開放(熊本構造計画研究所)

現場対応力が機能(工務店① 株式会社アネシス)

常に先手の対応(工務店② 新産住拓株式会社)

仕入先を直後から支援(トヨタ自動車)

熊本地震の対応から学ぶ15のポイント(編集長 中澤幸介)