2015/07/10
C+Bousai vol3
地区防災計画モデル地区フォーラム
桑折町半田地区は福島県の北部に位置し、奥羽山脈の裾野に広がる農村地域で、古くは日本三大銀山の1つ、半田銀山として栄えた地域でもある。1200 世帯3700 人が暮らしている。高齢者人口がそのうちの3 分の1を占めており、後期高齢者率も少し高くなっている。
半田地区住民自治協議会は2009年に設立された。14の町内会と13の地区団
体で構成され、町内会や地区団体では対応できない、地域に根差した活動を
行っている。
2011年の東日本大震災では、半田地区は震度6弱の揺れを測定した。702 棟
が被災、400 人が半田醸芳小学校に避難した。甚大な被害にも関わらず、犠牲
者はゼロだった。しかし、東京電力福島第1原発の電源喪失により放射能が放
出され、原発から65キロ北西の半田地区にも放射能が降ってきた。これにより、子どもたちの屋外での活動は自粛され、校庭での運動、プールもできなくなった。また、風評被害のため農作物の価格が大きく下落し、今なお災害前の価格には戻ってない。住宅地では建物の除染と表土のはぎ取りを行った。
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