2016/06/16
ニュープロダクツ
情報化システムのソフトウェア開発やネットワーク構築を提供する株式会社ウィズダム(本社:東京都品川区)は5月17日、セキュリティ事件・事故を予防するための「セキュリティマインドアップ研修」を富士通ラーニングメディアと提携し、オープンコースの提供を今年度から開始したと発表した。
セキュリティ対策に必要な人間心理に焦点をあて、人の心情と思考の仕組みを理解していくもの。一人一人が心のセキュリティを構築し強化していく必要性と手法を、事例を元にした演習を通して学習する。職場だけでなく日常生活でも必要な心のセキュリティを、受講者が家族や知人にも学習内容を広めることで、世の中の事件・事故が予防されていくことを目指す。
コース化された研修のほかに、個別の企業背景に応じてカスタマイズした研修もできる。セキュリティ事件・事故の予防、対策、緊急時に必要なスキル、セキュリティ意識の向上 など、要望をもとに研修内容を構築する。
セキュリティ対策の技術は進化し続けているが、セキュリティ事件・事故はいつになってもなくならない。セキュリティ事件・事故を予防するための対策は、知識や技術面での情報セキュリティ対策に加えて、対策を実現していく人の心がけ(心のセキュリティ)も求められている。
研修の内容は以下のとおり。
【セキュリティマインドアップ研修 ~心のセキュリティ~ (USA13L)】
到達目標:
1.エゴグラム診断手法を用いて人の意識構成の変化を理解する
2.不正に心理誘導される心の弱さを知りカバーするポイントを理解する
3.6つの反応パターンと5つの欲求パターンから心の脆弱性について理解する
4.葛藤が起こりやすい心のギャップを理解し情報を守るための心のあり方を考える
5.セキュリティ意識の向上と定着化に対しての重要性を理解する
受講対象:全員
前提知識:特に必要なし
【セキュリティマインドアップ研修 ~不正に至る心情分析~ (USA15L)】
概要:
内部不正を引き起こす心情を分析するためのアプローチ方法を理解し、不正を防止するために周囲がどのようなフォローをするべきかを、講義と事例をもとにしたグループ演習を通して学習する。
【セキュリティマインドアップ研修~ソーシャルリスクフォロー~ (USA16L)】
概要:
個人のソーシャルメディアでの不注意な発言による所属組織への影響、発言に至る背景を分析し個人と組織での対策方法を、講義と事例をもとにしたグループ演習を通して学習する。
【セキュリティマインドアップ研修 ~TRIZマインド分析~ (USA17L)】
概要:
ヒューマンエラー、セキュリティ事件・事故を引き起こす人間心理の矛盾を理解し、固定観念にとらわれず創造的思考で問題解決していくTRIZマインド分析手法を、講義と事例をもとにしたグループ演習を通して学習する。
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
大阪・関西万博 多難なスタート会場外のリスクにも注視
4月13日、大阪・関西万博が開幕した。約14万1000人が訪れた初日は、通信障害により入場チケットであるQRコード表示に手間取り、入場のために長蛇の列が続いた。インドなど5カ国のパビリオンは工事の遅れで未完成のまま。雨にも見舞われる、多難なスタートとなった。東京オリンピックに続くこの大規模イベントは、開催期間が半年間にもおよぶ。大阪・関西万博のリスクについて、テロ対策や危機管理が専門の板橋功氏に聞いた。
2025/04/15
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/15
-
BCMSで社会的供給責任を果たせる体制づくり能登半島地震を機に見直し図り新規訓練を導入
日本精工(東京都品川区、市井明俊代表執行役社長・CEO)は、2024年元日に発生した能登半島地震で、直接的な被害を受けたわけではない。しかし、増加した製品ニーズに応え、社会的供給責任を果たした。また、被害がなくとも明らかになった課題を直視し、対策を進めている。
2025/04/15
-
-
生コン・アスファルト工場の早期再稼働を支援
能登半島地震では、初動や支援における道路の重要性が再認識されました。寸断箇所の啓開にあたる建設業者の尽力はもちろんですが、その後の応急復旧には補修資材が欠かせません。大手プラントメーカーの日工は2025年度、取引先の生コン・アスファルト工場が資材供給を継続するための支援強化に乗り出します。
2025/04/14
-
新任担当者でもすぐに対応できる「アクション・カード」の作り方
4月は人事異動が多く、新たにBCPや防災を担当する人が増える時期である。いざというときの初動を、新任担当者であっても、少しでも早く、そして正確に進められるようにするために、有効なツールとして注目されているのが「アクション・カード」だ。アクション・カードは、災害や緊急事態が発生した際に「誰が・何を・どの順番で行うか」を一覧化した小さなカード形式のツールで、近年では医療機関や行政、企業など幅広い組織で採用されている。
2025/04/12
-
-
-
防災教育を劇的に変える5つのポイント教え方には法則がある!
緊急時に的確な判断と行動を可能にするため、不可欠なのが教育と研修だ。リスクマネジメントやBCMに関連する基本的な知識やスキル習得のために、一般的な授業形式からグループ討議、シミュレーション訓練など多種多様な方法が導入されている。しかし、本当に効果的な「学び」はどのように組み立てるべきなのか。教育工学を専門とする東北学院大学教授の稲垣忠氏に聞いた。
2025/04/10
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方