3Dのコンピューターグラフィックスなどデジタルコンテンツを制作する株式会社キャドセンター(本社:東京都千代田区)が提供する「ARハザードスコープ」は、火災や倒壊の危険度など各種ハザード情報と実際の風景を重ね合わせてスマートフォンに表示する防災情報可視化アプリ。GPS(全地球測位システム)情報とAR(拡張現実)技術を連動させ、カメラで撮影した実写の映像に防災情報を合成することにより、スマートフォンの画面を見るだけで、よりリアルなイメージが持てる。

例えば、浸水時の水位は、大人と子供の絵を実際の風景に重ねて水の深さを示す。さらに現地に行って地図と併せて見ることで、どこまでが浸水エリアなのか実際に確認できる。必要な範囲の地図を事前にダウンロードしておけば、端末の通信ができない場合でも、地図を表示してアプリを利用することが可能だ。

平成26、27年と2年連続で、国土地理院・防災アプリ公募の防災アプリ賞を受賞。このアプリを基本にして、指定した地域の防災情報を組み込むなど、オリジナルのアプリを制作できる。埼玉県川口市では「川口市ハザードマップ」、愛知県名古屋市では「名古屋市地震防災アプリ」など各自治体での導入事例が増えている。

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