ペット同伴入院やペット連れ面会について
引き離されるのは不幸、工夫で会えるように
一般社団法人 日本防災教育訓練センター 代表理事/
一般社団法人 日本国際動物救命救急協会 代表理事
サニー カミヤ
サニー カミヤ
元福岡市消防局レスキュー隊小隊長。元国際緊急援助隊。元ニューヨーク州救急隊員。台風下の博多湾で起きた韓国籍貨物船事故で4名を救助し、内閣総理大臣表彰受賞。人命救助者数は1500名を超える。世田谷区防災士会理事。G4S 警備保障会社 セキュリティーコンサルタント、FCR株式会社 鉄道の人的災害対応顧問、株式会社レスキュープラス 上級災害対策指導官。防災コンサルタント、セミナー、講演会など日本全国で活躍中。特定非営利活動法人ジャパンハート国際緊急救援事業顧問、特定非営利活動法人ピースウィンズ合同レスキューチームアドバイザー。
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ペットと住んでいる一人暮らしの飼い主である救急患者を搬送する場合、周りにペットの預け先の可能性がある身内もおらず、隣近所に知り合いもいない場合のほか、ペットシッターに頼んだり、掛かりつけ獣医への預けるコストも飼い主が出せない経済状況の場合、救急隊員はどう判断するのだろうか?
Protective Pup Worries Over Owner || ViralHog(出典:Youtube)
これから、日本でも、上記のビデオのような救急事案が増えると思うが、飼い主とペットを一緒に病院まで搬送した例は日本にもあるのだろうか?ただ、一緒に病院まで搬送できたとしても、病院ではペットを飼い主の病室まで入れてくれないだろうし、病院にはペット同伴入院を受け入れたり、病院内でペットと会えるような場所を管理する施設も仕組みもないのが現状だと思う。
ペットを預かってくれる家族や友人が近くにいたり、動物管理(愛護)センターが業務時間中であれば、飼い主が戻るまで預かってくれるかもしれない。しかしペットにとっても飼い主にとっても、いつも一緒に毎日を過ごすのが当たり前の生活を送ってきたにもかかわらず、突然、引き離された生活を強いられることは耐えきれないほど悲しく、また、寂しい気持ちになると思う。
末期がんなどの患者をケアする「ホスピス・緩和ケア病棟」で、ペットのお見舞いを許可する病院が日本でも全国的に増えているようだが、一般的な入院では調べた範囲ではあるが、ペットの同伴入院は受け入れていないようだ。
いずれは入院保険等にオプションで、入院中にぺットをどこかに預ける費用や、ペットシッター代などが出るようになるのかもしれないが、ペットの里親探しサイトや団体のホームページに掲載されているペットが里親を探すことになった経緯や理由を読んでいると「飼い主が長期入院や療養することになったため、急遽、里親を募集します!」という内容がかなり多い。
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