2018/11/21
ニュープロダクツ
IoT技術開発のmtes Neural Networks(エムテスニューラルネットワークス、東京都品川区)は、LED照明メーカーのスリーエス(東京都中央区)と共同で開発したAI(人工知能)監視カメラ付きLED屋外照明「AIマキビシカメラ&アルカス防犯・街路灯」4種類を30日から発売する。
同社代表取締役兼CEOの原田隆朗氏は「これまで街路灯は電源工事などが必要なため、設置のハードルが高かった。それらが不要になることで、これまで設置が難しかった公園や駐車場、工事現場、路地や山道など、どこでも設置できるようになる。初期導入費用もこれまでの半分から3分の1程度に抑えることができる」と述べた。
「AIマキビシカメラ&アルカス防犯・街路灯」は独自の太陽光パネルと蓄電池を搭載。曇りや雨天状況下でも最大90時間の点灯状態が確保できる。非常用電源として緊急時にスマートホンなどへの充電機能も装備し、1度に25台が接続可能だ。AI機能を搭載したカメラは画素数808万画素で1秒に3枚撮影することができ、クラウドやオンプレミス環境に保存される。「AIが学習を行なっていけば、将来的には高齢者や子供を認識して家族に知らせることや、不審な動きを感知して警察に通報することも可能だ」とする。
3年後の販売目標は年間70万本。原田氏は「先日大規模な停電が発生した静岡県の自治体や大手の鉄道会社など、すでに多くの問い合わせが入っている」と自信を見せている。
(了)
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方