みずほフィナンシャルグループが、脱炭素を目指す金融機関の国際的枠組み「ネットゼロ・バンキング・アライアンス(NZBA)」からの脱退を決めたことが31日、分かった。同日付でNZBA事務局に脱退を通知した。国内で加盟していた6社中、脱退は5社目で、残りは三井住友トラストグループのみとなる。
 みずほは脱退理由について、「(脱炭素の)目標設定や移行計画の策定は完了しており、顧客への実体面での支援に注力する必要があることから総合的に勘案した」と説明。脱退後も気候変動の取り組みは継続するとしている。
 NZBAは2021年に発足し、50年までに温暖化ガスの排出量実質ゼロを目指す枠組み。米国では、トランプ政権下で、化石燃料産業への融資制限を行うことへの批判が高まっており、昨年以降、主要銀行の脱退が相次いだ。
 日本では、三井住友フィナンシャルグループが3月4日に脱退。その後、野村ホールディングス、三菱UFJフィナンシャル・グループ、農林中央金庫と続いた。 

(ニュース提供元:時事通信社)