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最強の施設で 最高の停電対策
東京全体が停電に陥ったとしても、まったく影響を受けないだろう地区がある。六本木ヒルズだ。大 規模なガスコージェネレーションを利用し、 必要な電力はすべて独自の発電施設で賄っている。一方、 その中にオフィスを持つ外資系金融機関のバークレイズは、今、停電対策に特に力を入れている。両社の取り組みを取材した。
2012/05/25
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コストをかけず 「発想」 を生かす
運送から流通までを請け負う物流業者にとって、停電は、在庫データの喪失や保管倉庫の空調の停止など、重要業務を脅かす重大な問題となり得る。川崎陸送(本社:東京都港区 代表取締役社長:樋口恵一)では、東日本大震災を機に、全事業所の電源・電話回線のバックアップ体制を構築。社内だけに留まらず、荷主企 業の停電対策にも力を入れている。同社の停電対策の取り組みを取材した。
2012/05/25
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100人体制の対策本部/1カ 月を前倒しで全面復旧を実現
日産自動車では、エンジンを製造するいわき工場(福島県いわき市)が東日本大震災で甚大な被害を受けた。 工場内の被災に加え、サプライヤーの被災、さらには放射能汚染への不安が高まる中、本社対策本部を中心 とした全社的な支援により、目標としていた 6 月中旬の計画よりも約 1 カ月早く事業再開にこぎつけた。
2012/03/25
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通信の早期復旧へ非常態勢で本部長を変える
東日本大震災では、発災直後からの通信規制に加え、通信ビルや中継ケーブルの被災により広範囲で電話が つながらない状況が続いた。NTT 東日本では、即座に災害対策本部を立ち上げ、復旧にあたった。同社の 災害対策本部の運営方法を取材した。
2012/03/25
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「閉じ込め事故」の救出/オープンスペース利用し連携強化
震災時にはエレベーターの復旧作業に加え、 「閉じ込め」事故の救出など早急な対応が求められるエレベー ター保守会社。東日本大震災では約 30 万台が地震感知器の動作や停電により停止し、閉じ込め事故も 207 件※発生した。株式会社日立ビルシステム(本社:東京都千代田区)における広域災害対策本部の対応を取材した。
2012/03/25
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震災時に求められるリーダーシップ
災害発生時、早期の事業復旧を実現する上で重要な鍵となるのが、組織を1つにまとめあげるリーダーシップだ。仙台市に本社を置くアイリスオーヤマでは、3月11日の東日本大震災で、角田市にある主力工場である角田I.T.Pが被災した。混乱する状況の中で、代表取締役社長の大山健太郎氏は直ちに現地に飛び、トップ自ら事業継続の方針を打ち出すことで、現場を1つにまとめ早期の事業再開を実現した。
2012/03/25
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5年かけ機能性を追求/先手が打てる災対本部の仕組み
5年がかりで「機能する災害対策本部」を作り上げてきた市がある。日本最初の都城、藤原京が造営された ことなどで知られる奈良県橿原市だ。情報収集の効率化と共有できる仕組みを追求し、危機発生時にも常に 先手が打てる体制を構築してきた。
2012/03/25
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状況に応じて配置変え/軍隊方式で縦割りの弊害を克服
岩手県内だけで 6000 人以上の死者・行方不明者を出した東日本大震災。地震発生と同時に岩手県庁内に は災害対策本部が自動的に立ち上がった。県内全域の停電、通信網の途絶、市町村の被災 ・・・、未曾有の被 害をいかに乗り越えたのか。同県における災害対策本部の対応を取材した。
2012/03/25
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グループ連携で営業再開
小売業最大手のイオンは、昨年3月11日の東日本大震災により、被災地エリアにあるグループ企業の店舗の半数以上が営業停止に追い込まれた。津波による被害が甚大な沿岸部では、イオン多賀城店やイオン気仙沼店など一階部分が水没した店舗もあった。厳しい状況の中、同社はグループ全体の指揮系統を一本化し、災害対応を一元的に管理した。さらに、事業継続に向けたグループ各社の横断的な連携により、震災から2週間で95%の店舗の営業を再開させた。
2012/01/25
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命と信頼を守るBCP
生協(コープ/COOP)の宅配システムで、組合員への個別宅配事業を行っている株式会社ロジカル(東京都足立区、杉山久資社長)はこのほど、同社初となるBCP(事業継続計画)を完成させた。配達中に大地震に襲われても「まず、配送担当者の生命、そして企業の“信用”を守る」(杉山久資社長)ことが目標。中小企業としてコストや手間がかけられない状況の中、短期間で2回の実動訓練を実施し、運転中でも確実に安全を確保するためのポイントを洗い出し、誰でも分かりやすいA4サイズ1枚の概要書にまとめた。
2012/01/25
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調達先被災でも事業継続
富山県黒部市に本社を持つホースメーカーの株式会社トヨックスは、原材料の最大の仕入先が被災する中、新型インフルエンザを機に拡充してきた在庫対応と、万が一の被災時に備え代替生産の依頼をしていた海外メーカーの協力を得ることで、顧客への影響を回避した。
2011/11/25
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津波直撃の中、救った患者の命
宮城県石巻市にある医療法人社団健育会の石巻港湾病院は、津波により建物1階の天井までが浸水するなど、甚大な被害を受けながらも、入院患者のケアなどの医療業務を途絶えることなく行った。それを可能にしたのは、災害に対するスタッフの迅速な対応と、健育会グループ全体の経営をサポートする株式会社ヘルスケアシステムズ(東京千代田区)との連携体制による支援だ。
2011/07/25
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営業を継続には「社員の安全」がBCPの鍵
東日本大震災では日本たばこ産業株式会社の被災により、輸入たばこの需要が一気に高まった。フィリップモリスジャパン株式会社(本社:東京千代田区)は、東日本地域での営業が一時的に中断したが、BCP に基づいて早期に事業を再開させた。同社の震災対応からは「外資系企業」特有の社員を守る姿勢が見てとれる。
2011/07/25
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基地局の流出などに対応
ソフトバンクグループの1 社で携帯電話事業のソフトバンクモバイル株式会社(本社:東京都港区、社長:孫正義)は、基地局が流失したり伝送路が切断するなど、広い範囲で被災した。通信インフラの脆弱性が指摘されながらも、同社ではBCP(事業継続計画)に基づいた対応により早期復旧に努めた。
2011/07/25
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東日本大震災におけるBCP事例 古河電工
古河電気工業株式会社(以下、古河電工)は、千葉、横浜、平塚、日光(銅箔事業所も含む2 拠点)の5つの事業所で工場の操業が停止した。建物・施設の損傷に加え、一部の事業所では、敷地内で液状化や路面の隆起などの被害が生じたが、あらかじめ策定していた事業継続計画(BCP)により速やかに業務を復旧させた。
2011/07/25
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つくりかけのBCPを発動
三洋化成工業株式会社(本社京都市)は、茨城県神栖市にある鹿島工場が被災する中、2週間で事業を再開させた。ライフラインの復旧が長引いたが、2年前に名古屋工場でBCP を策定した経験を生かし、柔軟な対応で困難を乗り超えた。
2011/05/25
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ライフライン途絶でも復旧
配電盤メーカーの国分電機は、茨城県常陸大宮市にある工場が被災した。4日間の停電、10 日以上の断水、そしてガソリンが手に入らないという状況の中、BCP で定めた目標時間内に主要業務を再開させた。
2011/05/25
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放射線への安全対策
東京電力の福島第一原発事故に伴い、従業員の安全対策にいち早く乗り出した企業がある。半導体製造装置メーカーのディスコ。 放射性物質の漏えいが指摘されてから1週間ほどで独自の行動基準を設け、福島第一原発近くの顧客対応などに適用している。
2011/05/25
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被災1時間後から 業務開始
仙台市若林区に本社を置く皆成建設は、BCPの発動により地震発生1時間後から区の要請を受け、道路の安全点検を行うなどの業務を開始した。被災時には自社施設が使えなくなることを見越したBCP を策定し、徹底したリスクアセスメントにより10 メートルを超える津波も想定していた。
2011/05/03
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津波被害から1週間で事業再開
東日本大震災で津波により壊滅的な被害を受けながらも短期間で事業を再開させた企業がある。宮城県名取市でリサイクル業を営むオイルプラントナトリ。地震発生直後の適切な避難指示と、あらかじめ定めておいた事業継続計画(BCP)に基づき1週間で事業を再開させた。
2011/05/03
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企業再生の現場
2000 年6月27 日、雪印乳業大阪工場(大阪市都島区)で製造された「雪印低脂肪乳」を飲んだ子どもが、嘔吐や下痢などの症状を呈したとして、大阪市保健所に食中毒の疑いが通報された。被害者1万3000 人〜1万4000 人ともいわれる前代未聞の食中毒事件の始まりだった。
2011/03/25
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災害時における広報の役割~広報の事業継続計画
2009年4月24日、金曜日の11時45分頃、東京都総合防災部情報統括課長の齋藤實氏は知人から1本の電話を受けた。内容は、「メキシコでインフルエンザが発生し、新型ではないか」というもの。齋藤氏は、直ちに、テレビニュースで事実関係を確認し、危機管理監、福祉保健局感染症対策課長、東京都健康安全研究センター所長らに連絡。この情報伝達により、都では、翌25日(土)から新型インフルエンザに関する相談窓口を設置するとともに、健康安全研究センターでは24時間体制のサーベイランス(監視体制)をスタートさせた。
2011/01/25