国土交通省は7日、新東名高速道路で自動運転トラックの走行実験を行うため、3月3日から静岡県内の約100キロの区間に自動運転車優先レーンを設けると発表した。物流業界の人手不足を背景に、特定の条件下で無人の自動運転が可能な「レベル4」に対応した道路環境の整備を進める。
 実験を行うのは、駿河湾沼津サービスエリア(SA)―浜松SA間。平日の午後10時から翌午前5時まで、上下線とも片側3車線のうち路肩寄りの1車線を優先レーンとする。一般のドライバーも走行できるが、国交省は、専用の標章が掲示されている実験車両の妨げにならないよう協力を呼び掛けている。
 実験では、道路脇に設置したセンサーを活用して、進路上の落下物を知らせたり、本線との合流を支援したりするために必要な情報をトラックに提供できるかなどを確認する。期間は1年程度を見込む。 

(ニュース提供元:時事通信社)