強い冬型の気圧配置が長引く日本列島は、7日も東北や北陸を中心に大雪となった。気象庁は新潟、石川両県に「顕著な大雪に関する情報」を発表。車の立ち往生など、大規模な交通障害への警戒を呼び掛けた。今冬一番の寒気は週末も流れ込み続ける見込みで、普段雪が少ない太平洋側でも積雪となる所がある。9日にかけて北海道から西日本の日本海側を中心に大雪や暴風雪、高波への警戒が必要となる。
 新潟市では7日午後8時までの3時間降雪量が26センチ、石川県七尾市では同8時までの6時間降雪量が25センチとなった。福島県西会津町では、午前11時までの48時間降雪量が100センチと、同地点の2月最多を更新した。総務省消防庁のまとめでは、4日から7日午後2時までに大雪で1人が死亡、5人が重傷となった。
 磐越道や北陸道などでは7日午後9時から予防的な通行止めを実施した。国内線は同日、午後6時までに全日空で56便、日本航空で22便が欠航し、計約6000人に影響が出た。東海道・山陽新幹線は速度を落として運転する区間があり、断続的に遅れが生じた。
 8日午後6時までの24時間予想降雪量は多い所で、北陸と岐阜県80センチ、東北と関東甲信、近畿、中国70センチ、九州北部40センチ、四国30センチ。
 9日午後6時までの同降雪量は、東北と北陸70センチ、岐阜県50センチ、関東甲信と近畿40センチ、中国30センチ。 

(ニュース提供元:時事通信社)