2025/02/04
防災・危機管理ニュース
日本海の低気圧が発達しながら北海道に接近した影響で、北海道南東部では3日夜から4日朝にかけ、記録的な大雪となった。気象庁は十勝地方に大雪警報を発表。帯広市では4日午前5時までの6時間降雪量が85センチ、午前9時までの12時間降雪量が1メートル20センチとなった。
午前8時までの12時間降雪量は芽室町でも1メートル5センチとなり、本別町では午前10時までに1メートル4センチに上った。いずれも地点ごとの観測史上最多記録。高速道路は道東道の大半と帯広広尾道が通行止めになった。JR北海道の釧網線と根室線は終日運休となり、とかち帯広空港を4日発着する航空便も欠航が相次いだ。
同庁帯広測候所によると、日本海の低気圧に加え、北海道の東海上にある別の低気圧が北上した影響で、十勝地方に湿った空気が流れ込んだことが大雪の要因という。担当者は「通常の冬型の気圧配置ではあまり雪が降らない地方なので、今回の雪はまさに記録的な降り方だ」と説明した。
日本付近は今後数日間、強い冬型の気圧配置となり、上空に今冬一番の寒気が流れ込む見込み。北海道と東北、北陸では大雪や暴風雪、高波が、西日本の日本海側も大雪が予想され、国土交通省などは不要不急の外出を控えるよう呼び掛けている。
5日午前6時までの24時間予想降雪量は多い所で、北陸100センチ、岐阜県80センチ、東北70センチ、近畿60センチ、北海道と中国50センチ、四国と九州北部30センチ。
その後、6日午前6時までの同降雪量は、東北と北陸100センチ、岐阜県70センチ、北海道と近畿、中国50センチ、四国と九州北部40センチ。
〔写真説明〕大雪が降った北海道帯広市の市街地=4日午前、同市
〔写真説明〕大雪で車が進めなくなり、雪かきをする男性=4日午前、北海道帯広市
〔写真説明〕雪が降り積もる北海道帯広市の市街地=4日午前
(ニュース提供元:時事通信社)
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