2025/01/04
防災・危機管理ニュース
電熱線が入ったベストやジャケットなどの「電熱ウエア」や充電式カイロなど、暖を取るためにリチウムイオン電池を使う製品の事故が、2014年4月から24年9月までに68件報告されていることが、消費者庁のまとめで4日までに分かった。経済協力開発機構(OECD)加盟国が同電池に関する国際共同啓発キャンペーンを実施しており、同庁も注意を呼び掛けている。
同庁によると、リチウムイオン電池を使った電熱ウエアなどの事故は、14~19年度までは1年間に1~5件だったが、20年度以降は増加傾向が続き、21年度には最多の19件に上った。68件のうち電熱ウエアが全体の約半数に当たる35件で、電熱手袋15件、電気毛布7件が続いた。
報告された事故では、着用中の電熱ベストのバッテリーが熱くなり、溶けていたケースや、ポケットに入れて使っていた充電式カイロから煙が出て、取り出した際に地面に落ちて発火した例もあった。
同電池は衝撃や圧力、熱に弱いため落下などに気を付けるほか、暖房器具の近くや布団の中に電池を放置しないよう注意する必要がある。充電中に発火することもあるため、可燃物から離し、様子が見える場所で充電することも重要だという。
〔写真説明〕事故や再現実験で発熱したリチウムイオン電池が入ったモバイルバッテリー=2024年12月、消費者庁
(ニュース提供元:時事通信社)

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