金融庁がプルデンシャル生命保険(東京)と持ち株会社に対し、保険業法に基づく報告徴求命令を出したことが11日、分かった。元社員による詐欺や顧客情報漏えい事案が相次いだことを受け、再発防止策などの報告を求めた。
 プルデンシャル生命によると、2024年6月、投資運用名目で顧客から金銭をだまし取った疑いで、元社員が石川県警に詐欺容疑で逮捕された。1999年~23年の間、顧客34人から計約7億5000万円を詐取していた。24年に新潟県警などに逮捕された元社員は、顧客10人から計約1億7000万円をだまし取っていた。
 今年2月には、顧客の個人情報を漏えいしたとして、神奈川県警が別の元社員を不正競争防止法違反容疑で逮捕している。 

(ニュース提供元:時事通信社)