中野洋昌国土交通相は13日、報道各社のインタビューに応じ、災害に強いインフラ整備などを進める防災・減災、国土強靱(きょうじん)化の「5カ年加速化対策」について、最終年度となる2025年度に向け「必要十分な予算を確保したい」と述べた。能登半島地震の被災地を視察で訪れる考えも示した。
 ―国土強靱化の予算規模と26年度以降の方針は。
 国土強靱化は非常に重要なテーマだ。25年度は加速化対策に必要十分な予算をしっかり確保していきたい。26年度以降は新たな計画を策定中なので、最大限に早く検討していきたい。
 ―各地を視察する考えは。
 政策がいくら立派でも、現場に届いているかどうかが大事だ。能登半島地震や豪雨など、今年はさまざまな災害があったので、まずは復旧・復興に向けて現場を早く見に行きたい。
 ―建設業界では人材不足が深刻だ。
 「労務費がちゃんと現場まで行き渡っているのか」「年度末に工事が集中する」といった指摘がある。長時間労働を前提としない適正な工期を設定するなど働き方改革を進め、賃金をしっかり確保できる業界にしたい。 
〔写真説明〕グループインタビューに応じる中野洋昌国土交通相=13日午前、国土交通省

(ニュース提供元:時事通信社)