気象庁は1日、10月の天候まとめを発表した。日本全国の平均気温は平年(2020年までの30年間平均)を2.21度も上回り、1898年の統計開始以来、最も高かった。過去2番目は1998年10月の平年差プラス1.28度だったため、極端な高温となった。
 偏西風が北寄りに流れたほか、太平洋高気圧の勢力が強かったため、全国的に暖かい空気に覆われやすかった。今年の月別平均気温は4月と7月も過去最高となっていた。
 地域別の平均気温は北海道と東北、関東甲信、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州北部、九州南部が過去最高を更新。奄美地方も過去最高と並び、沖縄地方は2番目に高かった。平年差は東海がプラス2.8度と最も大きく、次いで関東甲信と近畿がプラス2.7度だった。 
〔写真説明〕気象庁=東京都港区

(ニュース提供元:時事通信社)