2024/10/22
防災・危機管理ニュース
JR東海管内の線路に架かる陸橋の点検作業を巡る入札で談合を繰り返していた疑いがあるとして、公正取引委員会は22日、JR東海(名古屋市)と、実際に点検作業を行った「ジェイアール東海コンサルタンツ」(同)など5社を独禁法違反(不当な取引制限)容疑で立ち入り検査した。関係者への取材で分かった。
ほか4社は「大日コンサルタント」(岐阜市)、「トーニチコンサルタント」(東京都渋谷区)、「日本交通技術」(台東区)、「丸栄調査設計」(三重県松阪市)。
関係者によると、5社は、自治体などが発注するJR東海管理の東海道線や飯田線、武豊線など10路線の陸橋の点検作業を巡る入札で、事前に受注企業を調整していた疑いが持たれている。JR東海は入札に参加していないが、点検業者側などと連絡調整する形で談合に関与したとみられる。
2012年12月に起きた中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故を受けて道路法が改正され、14年度以降は全ての橋とトンネルについて5年に1度、目視で点検することが義務付けられていた。
JR東海は「立ち入り検査を受けているのは事実。引き続き検査に全面的に協力していく」としている。
〔写真説明〕公正取引委員会=東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)
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