阪神・淡路大震災後に初めて震度7を記録した新潟県中越地震から23日で20年を迎える。2004(平成16)年10月23日17時56分頃、新潟県中越地方をマグニチュード6.8の激震が襲い、震源地の川口町(現長岡市)で震度7を記録した。この地震により、新潟県内では死者68名、負傷者4795名、住家全壊3175棟、半壊一部損壊等約11万棟以上の被害となった。中越地方では、大規模な地すべり・斜面崩壊が約3700か所で発生した。多くの道路が亀裂や陥没、土砂崩れ、崖崩れなどによって寸断され、上越新幹線は長岡市内で走行中の車両が脱線し運行できなくなった。

この年は、7月に豪雨災害が襲い、新潟県中越地方を中心に甚大な被害が発生した。7月12日夜半から降り始め13日午前中まで続いた局地的集中豪雨は、短時間で河川水位を急激に上昇させ、この豪雨で信濃川水系の刈谷田川、五十嵐川など、合計6河川11か所で堤防が破れた。新潟県内では、がけ崩れ278か所、地すべり61か所、土石流8か所が発生した。豪雨水害により、新潟県内では死者15名、負傷者82名、住家全壊71棟、半壊一部損壊約5700棟以上の被害となった。

さらに、同年は12月からは寒気により19年振りとなる豪雪に見舞われ、被災地では約3000世帯、9000人を超す被災者が応急仮設住宅での生活を余儀なくされた。1月には雪崩災害が相次いで発生。発生場所は中越地方の山間部に集中した。中越地方の山間部が大雪となったことに加え、前年の中越地震や 7 月の豪雨によって急斜面が荒廃したことが影響したと考えられている。