【カイロ時事】イスラエル軍は20日、レバノン国内にあるイスラム教シーア派組織ヒズボラと関連のある金融機関を狙い、空爆を実施した。レバノン国営通信NNAが報じた。軍報道官は標的の金融機関が「ヒズボラのテロ活動を資金面で支えていた」と主張しており、イランの支援を長年受けてきたヒズボラの資金源を根絶する狙いがあるもようだ。
 AFP通信などによると、この金融機関は米政府の制裁対象で、サウジアラビアから「テロ組織」に指定されている。レバノンの首都ベイルート中心部を含め同国内に30以上の「支店」を保有。ヒズボラが国際金融システムにアクセスするために利用し、戦闘員の給与を支払う業務にも携わっているという。 
〔写真説明〕20日、対イスラエル国境に近いレバノン南部で、イスラエル軍の空爆後に市街地から立ち上る煙(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)