金融庁は9日、金融業界横断の大規模なサイバーセキュリティー演習「デルタウオール」を開始した。2016年から毎年実施し、9回目となる今年は過去最多の170金融機関が参加。21日までの間、同時多発的なサイバー攻撃で金融機関の業務システムが停止するシナリオなどに基づき、対応を確認する。
 テレワーク中にサイバー攻撃を受ける事態も想定し、金融機関の職員は職場や自宅などから参加。初動対応や攻撃内容の分析、顧客応対、業務の復旧までの一連の流れを点検し、改善点や優良事例を事後評価で示す。演習に参加しなかった金融機関とも結果を共有し、業界全体の対応力向上につなげる。(了)

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