北海道・知床半島沖で2022年4月に起きた観光船「KAZU I(カズワン)」の沈没事故を受け、国土交通省は3日、水温の低い海域を航行する旅客船を対象に、救命いかだの搭載を来年4月以降、義務付けることを明らかにした。
 最低水温が10度未満の海上や一部の湖を航行する場合が対象。20度未満でも区域によっては対象とする。他の船舶が並走していたり、救助船を待機させたりしている場合、搭載義務はない。
 旅客定員13人以上の船舶は来年4月から、12人以下の船舶は26年4月から義務化する。現在使っている船は約5年ごとの定期検査の時期まで猶予を設け、遊漁船は当面の間、義務化の対象外とした。 
〔写真説明〕国土交通省=東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)