証券会社の約款で禁じられている自動売買システムを使って外国為替証拠金取引(FX取引)を行うために口座を不正開設したとして、静岡県警公安課などは6日、私電磁的記録不正作出容疑で、住所、職業不詳の男(51)ら2人を書類送検した。男は2022年に海外へ出国したという。
 同課によると、男は北朝鮮国籍とみられるロシア在住のIT労働者らのグループから指示を受けて、横浜市緑区の会社役員の男(35)=同容疑で書類送検=ら16人を勧誘し、47のFX口座を開設。資金を提供して自動売買システムを使って取引させ、18年12月~21年9月までに約1700万円の利益を得ていた。
 県警は利益の一部が北朝鮮に送られていたとみている。
 男2人の書類送検容疑は、氏名不詳者と共謀して21年1月、自動売買システムを使う意図を隠して、インターネットでFX口座を開設した疑い。 
〔写真説明〕静岡県警本部=静岡市葵区

(ニュース提供元:時事通信社)