警察庁の露木康浩長官は4日、東京電力福島第1原発を訪れ、テロ攻撃などの警戒に当たる警備部隊を視察した。終了後、報道陣の取材に応じ「ドローンへの対処を含めた訓練の高度化など、取り組みを強化したい」と述べた。
 露木長官は同日午前、東電幹部から原発内にたまる処理水の海洋放出の手順などについて説明を受けた。また構内などを警戒する原発特別警備部隊の隊員4人を激励した。
 同原発は、処理水放出や2号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的取り出し作業で関心が集まっており、露木長官は「(テロなどへの)警戒を高める必要があると認識している」と強調した。 
〔写真説明〕東京電力福島第1原発を視察し、報道陣の取材に応じる警察庁の露木康浩長官=4日午前、福島県双葉町(代表撮影)
〔写真説明〕7月25日の記録的な大雨により警察官2人が殉職した現場で、鈴木邦夫山形県警本部長(右から2人目)から説明を受ける警察庁の露木康浩長官(右端)=3日、山形県新庄市

(ニュース提供元:時事通信社)