気象庁は10日、日向灘を震源とする最大震度6弱の地震後、南海トラフの想定震源域内で観測された震度1以上の地震について、9日の発表から3回増え16回になったと発表した。微増にとどまったが、同庁の担当者は「地震活動自体が減ったと安心しないでほしい」と引き続き注意を呼び掛けている。
 気象庁は南海トラフ地震の「臨時情報(巨大地震注意)」が発令されている15日まで毎日、観測された地震の回数などの「関連解説情報」を発表する。これまでに同地震に関連するプレートに変化はみられないという。
 内閣府の防災担当者も、イベントが増える時期だとして「多数の人が出入りする施設の管理者は、避難手順の再確認などを徹底してほしい」としている。
 南海トラフ地震臨時情報の対象となっているのは、茨城から沖縄の1都2府26県の707市町村。 

(ニュース提供元:時事通信社)