2024/08/06
防災・危機管理ニュース
サイバー攻撃の代行サイトに依頼し、大量のデータを送り付け通信障害を引き起こす「DDoS(ディードス)攻撃」を出版社に行ったとして、警察庁サイバー特別捜査部は6日、電子計算機損壊等業務妨害容疑で、大分市三佐、配管工赤坂篤洋容疑者(25)を逮捕した。容疑を認め、「他の所にも何回か攻撃した」と供述しているという。
警察庁によると、サイバー特捜部が独自捜査で容疑者を逮捕したのは初めて。
赤坂容疑者が使っていたのはDDoS攻撃を代行する「Bootyou」という海外サイト。登録して最低月額約5ドルを支払うと、指定先にDDoS攻撃を行うもので、高度なIT技術を持たない個人でも攻撃ができる。同サイトは2022年、海外機関により閉鎖されたが、同様のサイトはインターネット上に数多くあるという。
逮捕容疑は22年3月17日、東京都内の出版社のサーバーにDDoS攻撃を2回行い、計約1時間半にわたってウェブサイトを閲覧できない状態にし、業務を妨害した疑い。
〔写真説明〕警察庁=東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- サイバー攻撃
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/01
-
-
-
-
-
全社員が「リスクオーナー」リーダーに実践教育
エイブルホールディングス(東京都港区、平田竜史代表取締役社長)は、組織的なリスクマネジメント文化を育むために、土台となる組織風土の構築を進める。全役職員をリスクオーナーに位置づけてリスクマネジメントの自覚を高め、多彩な研修で役職に合致したレベルアップを目指す。
2025/03/18
-
ソリューションを提示しても経営には響かない
企業を取り巻くデジタルリスクはますます多様化。サイバー攻撃や内部からの情報漏えいのような従来型リスクが進展の様相を見せる一方で、生成 AI のような最新テクノロジーの登場や、国際政治の再編による世界的なパワーバランスの変動への対応が求められている。2025 年のデジタルリスク管理における重要ポイントはどこか。ガートナージャパンでセキュリティーとプライバシー領域の調査、分析を担当する礒田優一氏に聞いた。
2025/03/17
-
-
-
なぜ下請法の勧告が急増しているのか?公取委が注視する金型の無料保管と下請代金の減額
2024年度は下請法の勧告件数が17件と、直近10年で最多を昨年に続き更新している。急増しているのが金型の保管に関する勧告だ。大手ポンプメーカーの荏原製作所、自動車メーカーのトヨタや日産の子会社などへの勧告が相次いだ。また、家電量販店のビックカメラは支払代金の不当な減額で、出版ではKADOKAWAが買いたたきで勧告を受けた。なぜ、下請法による勧告が増えているのか。独占禁止法と下請法に詳しい日比谷総合法律事務所の多田敏明弁護士に聞いた。
2025/03/14
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方