サイバー攻撃の代行サイトに依頼し、大量のデータを送り付け通信障害を引き起こす「DDoS(ディードス)攻撃」を出版社に行ったとして、警察庁サイバー特別捜査部は6日、電子計算機損壊等業務妨害容疑で、大分市三佐、配管工赤坂篤洋容疑者(25)を逮捕した。容疑を認め、「他の所にも何回か攻撃した」と供述しているという。
 警察庁によると、サイバー特捜部が独自捜査で容疑者を逮捕したのは初めて。
 赤坂容疑者が使っていたのはDDoS攻撃を代行する「Bootyou」という海外サイト。登録して最低月額約5ドルを支払うと、指定先にDDoS攻撃を行うもので、高度なIT技術を持たない個人でも攻撃ができる。同サイトは2022年、海外機関により閉鎖されたが、同様のサイトはインターネット上に数多くあるという。
 逮捕容疑は22年3月17日、東京都内の出版社のサーバーにDDoS攻撃を2回行い、計約1時間半にわたってウェブサイトを閲覧できない状態にし、業務を妨害した疑い。 
〔写真説明〕警察庁=東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)