気象庁は1日、7月の天候まとめを発表した。平均気温は太平洋高気圧などの影響で平年を2.16度上回り、昨年7月の記録(平年差プラス1.91度)を抜いて、1898年の統計開始以来最も高くなった。内訳では北日本(北海道と東北)が2.6度、東日本が2.3度、西日本が1.8度、沖縄・奄美が1.3度、それぞれ平年を上回った。
 観測期間が長い全国約150の観測点のうち、62地点(タイ記録含む)で7月の歴代1位の高温となった。北海道帯広市は平年差プラス4.0度の22.9度、静岡市は同3.2度の29.3度、東京都心(千代田区)は同3.0度の28.7度だった。
 降水量は、梅雨前線が停滞して大雨となった北日本でかなり多く、平年比136%。東日本89%、西日本96%、沖縄・奄美137%で、東日本のうち関東甲信は78%だった。
 日照時間は全国的に長く、北日本が平年比112%、東日本118%、西日本120%、沖縄・奄美114%だった。 
〔写真説明〕皇居前の歩道で見られた蜃気楼(しんきろう)の一種の「逃げ水」=7月7日、東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)