東・西日本は29日、九州南方の高気圧に覆われて晴れ、気温が大幅に上がった。気象庁によると、栃木県佐野市で41.0度となり、今年の全国最高気温を更新。2018年に埼玉県熊谷市、20年に浜松市中央区で観測した統計史上最高41.1度に次ぐ記録となった。
 群馬県館林市と浜松市天竜区では40.2度、群馬県伊勢崎市では40.1度、茨城県古河市と熊谷市では40.0度を観測し、5県計6地点で40度以上となった。
 関東内陸部や静岡県では厳しい暑さが連日続き、29日も日射が強かった上、風が山を越えた際に高温となるフェーン現象が起きた可能性もある。佐野市では20日から最高気温35度以上の猛暑日が続き、28日は38.0度を観測していた。
 29日の主要都市の最高気温は、東京都心(千代田区)37.3度、名古屋37.4度、京都39.4度、大阪35.7度、福岡35.2度。30日も猛暑日の所が多いと予想され、気象庁などは熱中症に厳重な警戒を呼び掛けている。 
〔写真説明〕強い日差しの中、日傘を差して歩く人たち=29日午後、東京都中央区

(ニュース提供元:時事通信社)