【サンパウロ時事】ブラジルの農業省は19日、南部リオグランデドスル州で伝染病ニューカッスル病に感染した鳥類が確認されたとして、同州を対象に動物衛生上の緊急事態を宣言した。期間は90日。併せて、中国や日本など向けに家禽類の自主的な輸出停止にも踏み切った。
 発表などによれば、感染は17日に確認された。農場で飼育されていた家禽類の半数に相当する約7000羽が死んだ。宣言を受けて迅速な対応が可能となる。感染確認の際には敷地内の全ての鳥類が殺処分される。
 地元紙エスタド・ジ・サンパウロによると、中国や欧州連合(EU)に対しては、ブラジル全体からの家禽類の輸出を自主的に停止。日本に関しては、輸出停止される家禽類は感染確認された場所の周辺地域に限定される。
 ブラジルでは同州など3州で2006年、自家消費用に飼育されている家禽類で感染が確認されている。(了)

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