2024/07/20
防災・危機管理ニュース
【ニューヨーク時事】米IT企業のソフトウエア更新が引き金となった世界的なシステム障害の影響が、米東部時間19日夜も長引いている。フライト追跡会社によると4万便以上が遅延、4500便以上が欠航となり、正常化にはなお数日かかる見通しだ。金融や政府機関、病院など幅広い分野に混乱が生じており、システム障害としては過去最大級とみられる。
原因となったのは、国際的なサイバーセキュリティーを担う米クラウドストライク。米マイクロソフトのクラウドサービスや基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」搭載端末に不具合を引き起こした。
航空便の混乱は夏休みシーズンを直撃した。SNSには各地の空港で乗客が途方に暮れ、電光掲示板に「復旧中」とだけ映し出されている様子や、「初めて手書き搭乗券をもらった」などとする投稿が見られた。
最も影響を受けたのは米デルタ航空で、運航便の27%が欠航となっている。次にユナイテッド航空、アメリカン航空が続き、米系への影響が大きかったもようだ。
報道によると、米国や英国の病院では、患者の診察が遅れたり、予約システムが使えなくなったりした。米国では各地の裁判所が閉鎖され、裁判手続きに遅れが生じた。銀行で入金などの取引ができなくなったほか、一部ホテルでは部屋の電子キーが使えなくなった。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方