2024/07/19
防災・危機管理ニュース
【シリコンバレー時事】米マイクロソフト(MS)のクラウドサービスや基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」搭載端末で18日、システム障害が一時発生した。米国だけでなく、日本を含む世界各地の航空会社で運航停止や遅延、欠航などが生じた。証券取引所や銀行、放送局のシステムにも影響が広がった。
国際的なサイバーセキュリティーを担う米IT企業クラウドストライクのソフトウエア更新が引き金となった。当初はサイバー攻撃が原因との見方もあった。
クラウドストライクは、クラウドサービスを利用する企業向けにサイバー攻撃などの脅威検知技術を提供している。世界に顧客企業を抱えており、広範な障害につながったようだ。同社のカーツ最高経営責任者(CEO)は「問題を特定し、修正プログラムを展開している」と説明した。
米フロンティア航空は18日午後5時ごろ、X(旧ツイッター)に「われわれのシステムが、MSの障害の影響を受けている」と投稿。数時間後に復旧したが、CNNテレビ(電子版)は19日早朝、米大手航空各社が全ての便の運航を見合わせたと報じた。その後、一部の便で運航を再開させたものの、既に2000便以上が欠航となった。
ドイツなど欧州各地に加え、オーストラリアやニュージーランドでも航空便の遅延などが発生。英国では、ロンドン証券取引所のシステムに不具合が生じたほか、放送局スカイニューズの中継が中断された。26日開幕のパリ五輪のITシステムにも限定的ながら影響があったという。
ソフトウエア群「マイクロソフト365」でも障害が発生。X上では、ウィンドウズ搭載のパソコンで、青い画面が表示されて動作が停止する現象も報告されている。
〔写真説明〕米マイクロソフトのロゴマーク(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
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