日立造船は5日、船舶用エンジン事業を手掛ける子会社の日立造船マリンエンジン(熊本県長洲町)とアイメックス(広島県尾道市)が製造する船舶用エンジンで、燃料消費率のデータを改ざんしていたことが社内調査で判明したと発表した。改ざんは1999年以降に両社が出荷した計1364台に上り、調査対象のほぼ全てでデータの書き換えが見つかった。
 日立造船は「信頼を大きく損ねる結果となり、深くおわび申し上げる」とのコメントを出した。外部有識者による特別調査委員会を設置し、事実関係や原因の究明に当たるとともに、業務運営体制の見直しなど再発防止策を講じる。
 顧客に提出した陸上での試運転の記録に、実際のデータとは違う値を表示していた。環境規制の対象となる窒素酸化物(NOx)の放出量の算出にも影響が出ている可能性があり、整合性を調査している。 
〔写真説明〕日立造船本社=大阪市住之江区

(ニュース提供元:時事通信社)