石川県が1日発表した6月1日時点の人口推計によると、能登半島地震で被害が大きかった6市町で、転出数が転入数を上回る「社会減」が、元日の地震後の5カ月間で3029人だった。昨年同時期(656人)の約4.6倍に上り、人口流出の傾向が鮮明になった。
 各市町別では、減少幅が大きい順に、輪島市1090人(昨年同時期214人)、七尾市720人(同246人)、珠洲市486人(同30人)、能登町303人(同42人)、穴水町216人(同17人)、志賀町214人(同107人)。
 5月に限ると、6市町の転出超過は計324人で、前年同時期(129人)の約2.5倍だった。
 死亡数が出生数を上回る「自然減」を含めた人口減少は、5カ月間で計4482人で、6市町の人口の約3.9%に相当する。 
〔写真説明〕地震で焼失した朝市通り周辺の様子を見詰める人=6月30日、石川県輪島市

(ニュース提供元:時事通信社)