【リヤドAFP時事】サウジアラビア当局は23日、世界各地のイスラム教徒が西部の聖地メッカを訪れる大巡礼(ハッジ)で、巡礼者の死者数が1300人を超えたと発表した。死因は大半が熱中症とみられる。国営サウジ通信によると、死亡者の約8割が当局の許可を得ず、巡礼に参加していた。
 同通信は「死亡した1301人のうち83%が無許可の巡礼者で、長時間直射日光を浴びて歩いていた」と報じた。メッカでは今年、最高気温が51.8度に達し、猛暑となっている。無許可の場合、巡礼中に冷房施設を利用できないことが多い。
 犠牲者の出身国は、米国やインドネシアなど10カ国以上にわたる。サウジ当局によれば、今年のハッジには180万人が参加。うち160万人が海外から訪れている。 (了)

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