「斜面の不安定な箇所を事前に把握したい」という事前防災のニーズを満たす。

応用地質は、多発する豪雨による土砂災害の予防保全等を目的に、地盤表層の傾きを計測する表層傾斜計「クリノポールNEO」を販売する。傾斜センサーを多点に配置し、面的に広く斜面の挙動を把握することで、「斜面の不安定な箇所を事前に把握したい」という事前防災のニーズを満たすもの。斜面点検の労力軽減と斜面管理のDX推進を支援する。西日本高速道路エンジニアリング中国と共同開発した。

同製品は、センサー部を地中に埋設して温度変化の影響を低減させることで、精密なデータを取得できる表層傾斜計。安定性を監視したい斜面に同製品を多数・面的に配置し、周囲と異なる挙動を示す箇所が確認された場合には、該当箇所の詳細調査や追加観測、斜面安定度を高めるための対策検討を迅速に実施することで、崩壊を未然に防ぐことができる。

同製品では、最大20点の計測ポイントの測定データを近距離無線で1台の通信機能付きコントローラーに集約する。これにより、精緻な計測でありながら、広く面的に、かつ安価で簡単に斜面の挙動を把握できる。観測したデータは、コントローラーから同社クラウドへ自動でアップロードされ、いつでも迅速に斜面の状態を確認できる。

同製品は、センサー部、通信部、コントローラーで構成。センサー部は、ロッドの先端に内蔵されたセンサーで2軸の傾斜と温度を計測する。サイズは直径26×長さ850ミリメートル。通信部は、センサー部から得られた情報を無線通信でコントローラーに送信する。サイズは直径80×長さ206ミリメートル。コントローラーは、通信部から得られたセンサー部の情報をLTE通信でクラウドにデータ送信する。サイズは長さ175×幅130×高さ45ミリメートル。

プレスリリース

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リスク対策.com 編集部