経済産業省と国土交通省は20日、デジタル技術を駆使した次世代自動車の開発に向け、新たな戦略案を公表した。搭載されたソフトウエアを更新すると性能が向上する次世代車「SDV」について、日本企業が世界シェアの3割を占める目標を掲げた。車載ソフトや半導体の研究開発、システムの標準化などに官民が連携して取り組み、先行する米国や中国などの企業に対抗する。
 自動運転や、インターネットに常時接続するコネクテッドカー(つながる車)などの次世代車で海外勢と渡り合うには、ソフト開発がカギを握る。新戦略で2035年までの道筋を示し、自動車産業の競争力強化につなげる。SDVの世界販売台数は最大で30年に4100万台、35年に6400万台と想定。このうち、日本企業の合計でそれぞれ最大1200万台、1900万台を目指す。 
〔写真説明〕経済産業省=東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)