供給された舶用燃料油の性状不良を検知した場合、それに起因して発生したデバンカー費用を補償する

損害保険ジャパンは、海運事業者が船舶に供給した燃料油の性状不良に起因して抜き取りが必要になった場合の対応費用を補償する「デバンカー保険」を販売する。機械の潤滑状態や油の劣化・汚染状態の分析・評価・診断・対策立案を行うトライボテックスとともに開発するもの。同商品を通じて船舶の機関事故の防止を図るとともに、船体に応じた商品設計によって合理的な保険料を実現する。 2024年6月発売予定。

「デバンカー」とは「補油した燃料油が船内で使用不能になった場合に、本船の燃料タンクを開けるために、本船から燃料油を陸揚げすること」。同商品では、船舶の燃料タンクにトライボテックスのセンサを設置し、定期傭船者(海運事業者)が給油した舶用燃料油の性状不良を同センサが検知した場合に、船主への賠償責任として発生する(1)粗悪燃料の積み降ろし費用、(2)燃料タンクの清掃費用、(3)粗悪燃料の廃棄費用、を保険金として損保ジャパンから定期傭船者へ支払う。

同商品は、従来型の舶用燃料油(重油)を対象とする。将来的には、植物油等のバイオマス燃料への活用や、さらなる商品開発も視野に入れる。

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リスク対策.com 編集部