ランサムウェアに注意!!
感染被害が高水準で推移

警視庁サイバーセキュリティ対策本部
2016年4月、複雑多様化するサイバー空間の脅威に対処することを目的に設置された警視庁の組織。その業務の一つに、都民及び都内に所在する事業者等に対するサイバーセキュリティ対策や広報啓発活動を実施して、都民生活及び社会経済活動の安全・安心を確保するものがある。
2024/04/16
中小企業をめぐるサイバー情勢と対策
警視庁サイバーセキュリティ対策本部
2016年4月、複雑多様化するサイバー空間の脅威に対処することを目的に設置された警視庁の組織。その業務の一つに、都民及び都内に所在する事業者等に対するサイバーセキュリティ対策や広報啓発活動を実施して、都民生活及び社会経済活動の安全・安心を確保するものがある。
令和5年中に都道府県警察から警察庁に報告された、国内の企業・団体等におけるランサムウェアの被害件数は、197件(前年230件)であり、令和4年上半期以降、引き続き高い水準で推移しています。
また、ランサムウェアによる被害のほか、データを暗号化することなくデータを窃取し対価を要求する手口「ノーウェアランサム」による被害を新たに30件確認しています。
被害件数(197件)の内訳は、大企業71件、中小企業102件であり、その規模を問わずに被害が発生しています。
被害件数(197件)のうち、手口を確認できたものは175件あり、このうち、二重恐喝の手口によるものは130件で74%を占めています。
ランサムウェアの感染経路については、VPN機器からの侵入が73件で63%、リモートデスクトップからの侵入が21件で18%を占めています。
出典:警察庁「令和5年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」
・VPN機器等のバージョンは常に最新にする!
・OSやソフトウェアは常に最新の状態にする!
・ウイルス対策ソフトのバージョンは常に最新にする!
・ID ・パスワードはできるだけ複雑にし使い回さない!
・アクセス権限は必要最低限 にする!
・バックアップはネットワークから切り離して保管する!
ランサムウェア被害に遭われた場合は、管轄警察署またはオンラインでは「サイバー事案に関する通報等の統一窓口(警察庁ウェブサイト)」に通報してください!
サイバーセキュリティに関する動画をYouTube警視庁公式チャンネル内で公開しています。是非ご覧ください!
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