2024/04/11
防災・危機管理ニュース
円相場が11日の東京外国為替市場で1ドル=153円台前半に下落した。1990年6月以来、約34年ぶりの円安水準。米物価指標の高い伸びを受け、米連邦準備制度理事会による早期利下げ観測が大きく後退。日米金利差を意識した円売り・ドル買いが進んだ。午後5時現在は153円13~13銭と、前日同時刻比1円29銭の円安・ドル高。
鈴木俊一財務相は11日午前、「行き過ぎた動きには、あらゆるオプション(選択肢)を排除することなく、適切に対応していきたい」と財務省内で記者団に述べた。政府・日銀の為替介入への警戒感から円相場は152円台後半にいったん持ち直したが、11日午後に再び下落。東京市場の安値は153円21銭だった。市場では「介入がなければ、円は155円に下落し、さらに160円台を試す」(大手銀行)との見方が聞かれた。
〔写真説明〕1ドル=153円台の円相場を示すモニター=11日午後、東京都港区の外為どっとコム
(ニュース提供元:時事通信社)
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