前線を伴う低気圧が四国沖から東へ進み、5日午前は東・西日本の大半で雨が降り、東日本の山地で雪が降った。関東甲信と静岡、岐阜両県では6日朝にかけて山沿いや山地を中心に大雪となり、東京23区を含む関東の平地でも雪が積もる見込み。降雪のピークは5日夕方から夜遅くとみられ、気象庁と国土交通省は交通の障害に注意を呼び掛けている。
 羽田空港発着の航空便は日本航空が47便、全日空が30便欠航。JR東日本は中央線の特急を一部運休とした。高速道路は首都高速や中央道、東名、新東名、圏央道などの一部区間が通行止めとなった。
 気象庁の杵渕健一予報官は「(通勤通学で)帰宅する人は可能な限り早く移動してほしい」と話した。6日朝も路面の凍結に注意が必要という。
 6日正午までの24時間予想降雪量は多い所で、関東北部山地と甲信、岐阜県40センチ、福島県と埼玉・秩父、東京・多摩、神奈川・箱根30センチ、関東北部平地と静岡県25センチ、関東南部平地10センチ、東京23区8センチ。
 その後、7日正午までの同降雪量は、福島県と甲信、岐阜県5~10センチ、関東北部山地と北部・南部平地、秩父、多摩、箱根、東京23区、静岡県1~5センチ。 
〔写真説明〕関東甲信地方で予想される大雪に対して注意を呼び掛ける気象庁気象監視・警報センターの杵渕健一予報官=5日午前、東京都港区

(ニュース提供元:時事通信社)