2024/01/24
令和6年能登半島地震
フード・車両運行・社会サービスなどを手がけるシダックス・グループは、能登半島地震の被災地でグループ内各事業会社のリソースを生かした支援活動を行っている。1月2日には、自治体業務のアウトソーシングを行うシダックス大新東ヒューマンサービスから山田智治社長をはじめ計20人の支援チームが石川県七尾市に入り、市役所との連携のもとで支援活動を開始。ミネラルウォーター1500本のほか、完全調理済み食品を含めた支援物資を現地に届けた。
同社は、グループ内で公共施設(観光 施設や図書館)、学童保育、自治体施設・業務の受託運営等を手がけており、七尾市では2012年4月から「道の駅のとじま」の受託運営を行うなど地域経済活性化に取り組んできた。支援物資の提供のほか、岐阜県からキッチンカーを送り、4日から同市内3カ所、5・6日には石川県中能登町でも炊き出しを実施した。
また、病院・高齢者施設等で食事提供業務を行うシダックスフードサービスは、シダックスの親会社であるオイシックス・ラ・大地、グループ会社のエス・ロジックスや車両運行サービスを担う大新東と連携し、完全調理品等の食材、水、野菜ジュース、消耗品を現地へ届けた。同社は七尾市内で恵寿総合病院など計16カ所、1日3000食の食事提供を担っており、食材・資材の調達、現地社員のサポートなどの緊急対応を行いながら支援活動を続けている。
そのほか、シダックスは、断水が続く石川県珠洲市での水不足に対処するため、6日と8日にオイシックス・ラ・大地と協力してミネラルウォーター計2862トンを届けた。
同グループは今後、被災地支援のための募金を募りながら、事業会社幹部社員を中心に現場に入り、自治体からの要請等も含め、被災状況を見極めて支援活動を続けていく考え。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方