神奈川県厚木市のパチンコ店の立体駐車場で8月、車約150台が燃えた火災で、フォルクスワーゲングループジャパンは25日、同社の乗用車「ゴルフTDI」が出火元だったと発表した。同社はゴルフTDIなどのリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出ており、製造時の不備が原因で出火した可能性を排除できないとしている。
 厚木市消防本部などによると、火災は8月20日午後、「マルハン厚木北店」の鉄骨2階建て立体駐車場で発生。駐車場が全焼し、止めてあった車計153台が焼けた。けが人はいなかった。
 リコールの届け出は今月22日付で、9車種計6512台(2021年2月~23年11月に輸入)が対象。国交省によると、エンジンルーム内のブレーキ液が入るタンクで遮熱マットの取り付けに不具合があり、最悪の場合、漏れた液が排気系部品に触れて火災となる恐れがあるという。 

(ニュース提供元:時事通信社)