2023/12/19
防災・危機管理ニュース
【北京時事】中国内陸部の甘粛省で18日午後11時59分(日本時間19日午前0時59分)、マグニチュード(M)6.2の地震があり、同省で少なくとも113人が死亡、隣接する青海省で14人が犠牲となった。青海省ではこのほか、土砂崩れに巻き込まれ、20人が行方不明となっている。在中国日本大使館によれば、邦人の被害に関する情報は入っていない。
負傷者は合わせて700人超に上り、被害はさらに拡大する恐れがある。習近平国家主席は捜索・救助に全力を尽くすよう指示。中国政府は2億元(約40億円)を災害支援に充てると表明した。被災地は氷点下の厳しい寒さで、停電や断水も起きており、軍や消防、警察が数千人規模で救援に当たっている。
震源地は青海省との境に近い甘粛省中部の臨夏回族自治州積石山県で、震源の深さは10キロ。付近では複数の余震を観測している。甘粛省当局は19日、記者会見を開き、今後数日は強い余震が発生する可能性があるとして注意を呼び掛けた。
国営テレビは、家屋の倒壊や建物の亀裂、路上に散らばるがれきなど被災地の様子を報じた。中国の専門家は、深夜で避難が遅れたことや、住宅の耐震性が脆弱(ぜいじゃく)だったことなどが多数の死傷者につながったという見方を示した。
〔写真説明〕19日、中国甘粛省で起きた地震で被害を受けた建物と車(AFP時事)
〔写真説明〕19日、中国内陸の青海省海東市で、地震による土砂災害に遭った集落(EPA時事)
〔写真説明〕19日、中国内陸の青海省海東市で、地震によるがれきの中を捜索する救助隊員ら(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方