2013/01/23
防災・危機管理ニュース
PDFでダウンロード可能
東京都は「帰宅困難者対策ハンドブック」のPDFを公開した。都が運営するウェブサイト「帰宅困難者対策ポータルサイト」から閲覧する事ができる(「帰宅困難者対策ハンドブック」http://bit.ly/WshMso)。
ハンドブックは、都内に事業所を持つ事業者を対象とし、「平常時の準備」「発災時の行動」「チェックリスト」の3つの項目に分けて解説。
「平常時の準備」では、災害発生時に救助活動の優先を目的に、大渋滞や駅周辺の混乱を招く一斉帰宅を抑制する必要があることや、施設内に留まるために必要な具体的な備蓄品の準備、安否確認の方法などについてまとめている。「発災地の行動」では、施設内の安全点検や災害関連情報の入手方法など、一時滞在施設の役割について解説し、最後のチェックシートでは、平常時・発災害時に必要と思われる時項について、簡単なチェックリスト形式に簡単にまとめている。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、交通機関の多くが停止した影響により、首都圏で約515万人に及ぶ帰宅困難者が発生した。この教訓を踏まえ、東京都では、内閣府や各自治体、企業などと共同で「首都直下帰宅困難者対策協議会」を設置。昨年3月には「東京都帰宅困難者対策条例」を制定し、この条例を基に昨年11月「東京都帰宅困難者対策実施計画」を策定した。
ハンドブックは、協議会での議論や、これらの条例や計画などの内容を踏まえて作成されている。

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
現場対応を起点に従業員の自主性促すBCP
神戸から京都まで、2府1県で主要都市を結ぶ路線バスを運行する阪急バス。阪神・淡路大震災では、兵庫県芦屋市にある芦屋浜営業所で液状化が発生し、建物や車両も被害を受けた。路面状況が悪化している中、迂回しながら神戸市と西宮市を結ぶ路線を6日後の23日から再開。鉄道網が寸断し、地上輸送を担える交通機関はバスだけだった。それから30年を経て、運転手が自立した対応ができるように努めている。
2025/02/20
-
能登半島地震の対応を振り返る~機能したことは何か、課題はどこにあったのか?~
地震で崩落した山の斜面(2024年1月 穴水町)能登半島地震の発生から1年、被災した自治体では、一連の災害対応の検証作業が始まっている。今回、石川県で災害対応の中核を担った飯田重則危機管理監に、改めて発災当初の判断や組織運営の実態を振り返ってもらった。
2025/02/20
-
-
2度の大震災を乗り越えて生まれた防災文化
「ダンロップ」ブランドでタイヤ製造を手がける住友ゴム工業の本社と神戸工場は、兵庫県南部地震で経験のない揺れに襲われた。勤務中だった150人の従業員は全員無事に避難できたが、神戸工場が閉鎖に追い込まれる壊滅的な被害を受けた。30年の節目にあたる今年1月23日、同社は5年ぶりに阪神・淡路大震災の関連社内イベントを開催。次世代に経験と教訓を伝えた。
2025/02/19
-
阪神・淡路大震災30年「いま」に寄り添う <西宮市>
西宮震災記念碑公園では、犠牲者追悼之碑を前に手を合わせる人たちが続いていた。ときおり吹き付ける風と小雨の合間に青空が顔をのぞかせる寒空であっても、名前の刻まれた銘板を訪ねる人は、途切れることはなかった。
2025/02/19
-
阪神・淡路大震災30年語り継ぐ あの日
阪神・淡路大震災で、神戸市に次ぐ甚大な被害が発生した西宮市。1146人が亡くなり、6386人が負傷。6万棟以上の家屋が倒壊した。現在、兵庫県消防設備保守協会で事務局次長を務める長畑武司氏は、西宮市消防局に務め北夙川消防分署で小隊長として消火活動や救助活動に奔走したひとり。当時の経験と自衛消防組織に求めるものを聞いた。
2025/02/19
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/02/18
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方