2023/07/07
ニュープロダクツ

鈴与シンワート株式会社(代表取締役社長 德田康行、本社所在地:東京都港区、以下「鈴与シンワート」という)は、ランサムウェア攻撃を受けてファイルが暗号化されても数秒で元の状態に復帰し、同時にデジタルフォレンジックを行う次世代EDRサービス『Singularity XDR』の取り扱いを開始した。Windows端末に対応したサービスで、月額1100円/1ユーザー(最低契約数50ユーザー)という安価で市場拡大を狙う。
同サービスは、米国のSentinelOneが開発したもので(国内ではSentinelOne Japan株式会社が販売元)、鈴与シンワートでは、2022年11月16日から取り扱いを開始している。
ランサムウェアはネットワークを通じて迅速かつ広範囲に拡散する。1つのシステムに感染すると、すぐに他のシステムに広がる可能性がある。そのため、同サービスでは、ネットワークのリアルタイムの可視性を行い、不審なアクティビティを迅速に検出し必要に応じてネットワークへの接続を遮断する。悪意のあるコードまたは不審なコードによって実行されたすべての変更を自動的に元に戻すことで、ランサムウェアの脅威からユーザーとドメイン全体を保護する。
Singularity XDRは、ランサムウェア攻撃だけでなく、PCなどのエンドポイントに対し、安心・安全な環境をリーズナブルに実現する。具体的には、自己制御型の人工知能を使ったセキュリティシステムで、テラバイト容量のデータを高速に処理できるクラウド上の次世代データプラットフォームを基にしており、他のセキュリティツールとも融合しながら、システム全体のセキュリティを強固にする。
エンドポイントについては、Windows、macOSに加えLinuxディストリビューションにも対応。エンドポイントの保護(EPP)、脅威検知とインシデント対応(EDR)に加えて脅威インテリジェンス(SignalTM)、脅威ハンティング(Deep VisibilityTM)とカスタマイズが可能な自動化(STAR)を実現する。これにより、未知のマルウェア、ランサムウェア、アドウェア、潜在的な危害プログラム(PUP)だけでなく、OSの正規プロセスを悪用した攻撃(Living of the land)も含めて、攻撃が横移動や権限昇格などでシステム環境に広く蔓延する前に、脅威を瞬時に検知して遮断することが可能になる。
『Singularity XDR 』の4つの特長は以下の通り。
① 人工知能/機械学習エンジンによる高度なセキュリティ対策
マシン上の単一エージェントに搭載された人工知能/機械学習エンジンによる自律的な保護、脅威検知、復旧、インシデント対応を行う。
② 豊富な対応デバイス
Windows、macOSに加え、モバイル端末(Android・iOS)や、様々なLinuxディストリビューションに対応する。
③ 攻撃を瞬時に可視化
アナリストの手を煩わせることなく、すべての攻撃プロセスの相関分析とコンテキスト化をStorylineTMが自動で処理し、攻撃を瞬時に可視化する。
④ ランサムウェア攻撃への画期的な対応
ランサムウェア攻撃を受けてファイルが暗号化されても数秒で元の状態に復帰し、同時にデジタルフォレンジックを行う画期的なインシデント対応を行う。
※現在のところWindows端末に対する機能。
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
自社の危機管理の進捗管理表を公開
食品スーパーの西友では、危機管理の進捗を独自に制作したテンプレートで管理している。人事総務本部 リスク・コンプライアンス部リスクマネジメントダイレクターの村上邦彦氏らが中心となってつくったもので、現状の危機管理上の課題に対して、いつまでに誰が何をするのか、どこまで進んだのかが一目で確認できる。
2025/04/24
-
-
常識をくつがえす山火事世界各地で増える森林火災
2025年、日本各地で発生した大規模な山火事は、これまでの常識をくつがえした。山火事に詳しい日本大学の串田圭司教授は「かつてないほどの面積が燃え、被害が拡大した」と語る。なぜ、山火事は広がったのだろうか。
2025/04/23
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/22
-
帰宅困難者へ寄り添い安心を提供する
BCPを「非常時だけの取り組み」ととらえると、対策もコストも必要最小限になりがち。しかし「企業価値向上の取り組み」ととらえると、可能性は大きく広がります。西武鉄道は2025年度、災害直後に帰宅困難者・滞留者に駅のスペースを開放。立ち寄りサービスや一時待機場所を提供する「駅まちレジリエンス」プロジェクトを本格化します。
2025/04/21
-
-
大阪・関西万博 多難なスタート会場外のリスクにも注視
4月13日、大阪・関西万博が開幕した。約14万1000人が訪れた初日は、通信障害により入場チケットであるQRコード表示に手間取り、入場のために長蛇の列が続いた。インドなど5カ国のパビリオンは工事の遅れで未完成のまま。雨にも見舞われる、多難なスタートとなった。東京オリンピックに続くこの大規模イベントは、開催期間が半年間にもおよぶ。大阪・関西万博のリスクについて、テロ対策や危機管理が専門の板橋功氏に聞いた。
2025/04/15
-
BCMSで社会的供給責任を果たせる体制づくり能登半島地震を機に見直し図り新規訓練を導入
日本精工(東京都品川区、市井明俊代表執行役社長・CEO)は、2024年元日に発生した能登半島地震で、直接的な被害を受けたわけではない。しかし、増加した製品ニーズに応え、社会的供給責任を果たした。また、被害がなくとも明らかになった課題を直視し、対策を進めている。
2025/04/15
-
-
生コン・アスファルト工場の早期再稼働を支援
能登半島地震では、初動や支援における道路の重要性が再認識されました。寸断箇所の啓開にあたる建設業者の尽力はもちろんですが、その後の応急復旧には補修資材が欠かせません。大手プラントメーカーの日工は2025年度、取引先の生コン・アスファルト工場が資材供給を継続するための支援強化に乗り出します。
2025/04/14
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方