アウトドア防災ガイド あんどうりすのゆるっと防災CAMP
防災に関わる皆さま、こんにちは。
サボりがちな執筆ですが、今回は、防災イラストを「Bing イメージクリエーター」で生成してみたので、そのことについてお伝えしたいと思います。
防災や減災を伝えている時、「わかりやすいイラストや写真がない」と思ったことはありませんか?
被災現場では、プライバシーの問題もあり、承諾なくして撮影も公開もできません。かといって、フリー素材のものは、間違いや誤解を固定化しそうなものも多くあります。そして、正確に描いてくれるクリエーターに依頼できればいいのですが、すべての素材を個人で依頼するのは採算が合いません。
そんな中、Bing イメージクリエーターは、文字を入力するだけで、AIイラストやイメージ画像などをすぐ生成してくれるので、試してみました! その実力の程は?
机の下に潜ったり脚を押さえれば大丈夫という勘違い訂正イラストに挑戦
まずはこちら。何を描きたかったかと言えば、こんな困り事があったのです。
地震といえば、机の下に潜っているイラストはよくあります。最近は、地震で机も大きく揺れ、移動するから、「机の脚をしっかり持ちましょう」というイラストが描かれていることもよくあります。
でも、手で押さえているって・・・。特に長周期地震動で高層階の場合、机の移動は、半端ないです。詳しい映像としては、気象庁の長周期地震動の説明動画がわかりやすいです。映像を見ると、手で押さえるだけで移動を防げる状態ではないことがわかります。
クルマの事故を考えてみても、いかにしっかり赤ちゃんを手で、だっこしていても、衝撃で手は離れてしまいます。赤ちゃんがクルマに乗るなら、チャイルドシートをつけなくてはいけません。机も、移動防止として、固定する、脚の下に粘着マットをつけるなど、対策をとる方が有効で手の力だけに頼るのはリスクがあります。
そして、机の下は、地震の際、より安全な場所を探す際の選択肢の一つではありますが、手段であって、目的ではありません。だけど、「机の下に潜れば安心」「脚を持てば大丈夫」という、手段から目的にすり替わってしまっている現状もありました。
だからリスクを視覚的に伝えられるイラストが欲しいなと思っていました。
そこで、Bing イメージクリエーターに「地震の揺れが大きくて、机の脚を押さえていても飛ばされる」ということを入力して描いてもらったのが上のイラストです。
結構いけてる感じがしますがどうでしょうか?
ただ、このイラストでは、手が上にあがっているので、「固定しましょう」ではなく、「だから手で脚を押さえましょう」という話になってしまいそうだなという懸念もあって、ダメかもと思いながらよくみてみると・・・
この机がなかなか奥深いのです。
机をよく観察してみてください。おかしくないですか?
変なところ、見つかりましたか? 実はこの机、なぜか左奥の脚がありません。
AI画像って正しそうに見えて、ありえない描写が結構ありますよね。つまり、この机に潜ること自体が危険だったという教訓をもたらしてくれるイラストに、結果として、なってました。
やるじゃん。AI生成!これは採用したいと思います。
ということで、気をよくして他の、困り事イラストにも挑戦してみました。
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