2012/11/18
防災・危機管理ニュース
突風による脱線を想定
近畿日本鉄道は11月8日、東花園車庫にて事故災害復旧訓練を実施した。訓練は、万一事故や災害が発生した場合に迅速な対応が行えるよう、毎年実施しているもので、今年は突風により踏切内に飛来してきた建築資材に列車が乗り上げ脱線するという想定で行った。
■目的:
重大な運転事故が発生した場合における乗客の救護・救出、車両・線路の応急処置および復旧を、的確かつ円滑に行うことを目的とする。
■実施日時:
平成24年11月8日(木)10時00分~12時40分
■実施場所:
東花園車庫(大阪府東大阪市吉田9丁目1-1)
■想定
・10時01分ごろ、近鉄奈良発 大阪難波行きの急行列車が、河内花園駅~若江岩田駅間を走行中、突風により大きな揺れを感じたため急停止の処置を執るも、踏切道に落下してきた建築資材に乗り上げ、先頭車両の第1台車(第1軸、第2軸)が脱線した。
・先頭車両のブレーキ管などの機器が破損。
・乗客約100名のうち9名が重軽傷を負った。
・線路設備にも大きな損傷を受けている。
・脱線や電線路の復旧後、故障処置を行い運転再開する。
■訓練項目
(1)異常感知時の運転士の停止処置
(2)乗客および線路などの状態の把握ならびに運転指令者への状況速報
(3)各部門によるお客様の救護・救出と復旧作業
■訓練参加者および見学者
(1)参加者:
専務執行役員 大阪輸送統括部長 三輪 隆 以下約200名
大阪府河内警察署 10名
東大阪市中消防署 10名
(2)見学者:各部門から 約150名
※ 本記事は、以下のサイトの情報をもとにまとめたものです。
http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/121016oosakakunnrenn.pdf
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方