mtesNNの原田社長は最新技術の活用による自社の成長について語った。

凸版印刷グループのトッパン・フォームズが15.4%を出資するmtes Neural Networks(以下mtesNN)はIoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)の活用を進める。29日、東京都港区のトッパン・フォームズで記者発表会を開催。AIチップ開発の米国企業と合弁会社を7月に設立し日本支社を設けることや、技術を生かした構造物の揺れの計測・解析技術などが示された。

構造物にセンサーを付け、データをクラウド処理する

mtesNNではAIを使った監視カメラや、IoTを活用した「構造ヘルスモニタリング技術」と呼ばれる建物のほか橋といった構造物にセンサーを設置。携帯電話の電波を使いクラウドにデータを蓄積、分析を行う仕組みの開発を進めている。先進的な海外企業とも連携。米国のジェネラルビジョン社とは7月にAI技術に関する共同開発や日本でのAI人材育成を行う合弁会社をハワイに設立することで合意。日本支社も設ける。またトッパン・フォームズからは成瀬昌美執行役員を6月29日付でmtesNNの社外取締役に迎え入れ、連携を強化する。

mtesNNの原田隆朗社長は、「IoT化でコストを上乗せするのではなく、全体で低減し、その分を新機能の開発につなげるようにする」とし、積極的にIoTなど新技術の提案を進めていく方針を示した。今年度54億8300万円、2020年度には381億7900万円の売上高を目指す。

■ニュースリリースはこちら
http://prweb.jp/mtes/press-release/3097(合弁会社設立)
http://prweb.jp/mtes/press-release/3092(社外取締役)

(了)

リスク対策.com:斯波 祐介