愛猫逃げる!GWに壮絶追いかけっこ
防犯・防災のためにも窓には気をつけましょう

赤プル
茨城県常総市出身。2003年女性ピン芸人としてデビュー。エンタの神様、爆笑レッドカーペットなどの番組で、茨城の自虐ネタで注目を集める。2011年先輩芸人、元 坂道コロコロの松丘慎吾と結婚。2014年「チャイム」という夫婦コンビを組み、浅草漫才協会に所属。茨城大使・常総市ふるさと大使。整理収納アドバイザー。防災士。著書「おめえら、いつまでも調子に乗ってんじゃねーかんな」。
2018/05/17
女芸人赤プルの「防災は片付けから始めよう!」
赤プル
茨城県常総市出身。2003年女性ピン芸人としてデビュー。エンタの神様、爆笑レッドカーペットなどの番組で、茨城の自虐ネタで注目を集める。2011年先輩芸人、元 坂道コロコロの松丘慎吾と結婚。2014年「チャイム」という夫婦コンビを組み、浅草漫才協会に所属。茨城大使・常総市ふるさと大使。整理収納アドバイザー。防災士。著書「おめえら、いつまでも調子に乗ってんじゃねーかんな」。
少したちますが、皆さんゴールデンウイークはいかがお過ごしだったでしょうか?私はこのゴールデンウイークは少し空いている日があったので、家の中をスッキリさせる事と防災の見直しを考えていました!しかし、大事件が起こり家の中の掃除どころか、防災の見直しなんて、とんでもない!全ての予定が狂うゴールデンウイークとなってしまいました!
その大事件とは?!
なんと我が家の愛猫まみちゃんの脱走!
これだけ普段、「防災!防災!」といって危機管理を学んでいる赤プルの家で
飼っている猫が脱走してしまったんです!危機管理全く足りていませんでした!
事の発端は開けた窓です!
花粉の時期もすぎ、最近窓を開けてすごす事が増えましたよね。猫ちゃんって頭が良くて、窓やドアを自分で開けられる子も多いんです。ウチには「まみ」という女の子と「ぺろ」という男の子の猫がいるんですが、まみがそういうタイプ。
なので、普段は窓を開けている部屋の鍵はかけて、まみが入らないようにしていたんです。その日も、猫が入らないよう窓を開けた部屋のドアを閉めて鍵をかけていました。
そして用事があったので、少しの間外出。この時点で「窓開けて出かけるなよ!」というツッコミも入りそうですが、正直「ほんの少しの時間だから大丈夫という」油断ありましね。本当に今思うとうかつでした。
信じられますか?
家に帰ったら、2匹いるはずの猫が、1匹しかいないんです。
この時点でプチパニックなんですが、「冷静に冷静に!」と自分に言い聞かせて、どこかにいるはずという希望を持ちながら、家の中をくまなく探していますと、鍵を閉めたはずの部屋のドアが開いてるんですね。
これは絶望的でした。
この部屋の窓、開いてますからね。開けたままでかけたんだから。網戸は閉めていたけれど、猫に網戸は通用しません!まみ、これまで何度も開けてました。
そばで見ていて、まみに「ダメだよ」と注意してたんです。
ついに私たちがいない時に開けて出てしまったんですね!
わわわわわわ〜
もう本当にパニックですよ。
我が家はマンションの2階。窓の外にはエアコンの室外機が置けるくらいの小さなベランダがあるんですが、もちろんそこにいるわけもなく、下にはマンションの庭のようなスペースが広がってるわけです。
猫の名前を呼んでも猫は来ません。いや、来る時もあるけど、そこにいるかもわからないですからね。
ただ奇跡的に窓から顔を出した2回目の時、下から見上げているまみを発見したんです!確実に目が合いましてね、
ちょっと待ってて!と玄関から外に出ようとした時、はっとしてもう1度窓から顔を出すと、もういなかったんです。
パニックの中で、SNSなどでSOS出したりしていますと、たくさんの方が、激励やアドバイスをくださるんですね。これには本当に助けられました。
すぐさま、まみの写真を印刷して、マンションの掲示板に貼りました!そうすることによって、猫を探してる事がきちんとアピールでき、不審な動きをしていていても、ほかの住人の皆さんに怪しまれないですみます。
夫も帰ってからほぼ寝ずに探し回りました。自分で戻って来られるよう、2階の窓から、救出ロープの要領でカーテンを吊るしたりしました。
1度は夫が見つけたものの「まみは化け物でも見たかのような、すごい形相で、野生の猫のように逃げ去ってしまった」と(夫談)。
きっと不安でたまらないだろう。
見つかったら助けてって寄って来るんだろうと考えていた私は「猫って外に出たら野生に戻ってしまうのかな?」と一瞬悲しい気持ちになったりしました。
猫が帰って来ぬまま、翌朝夫は仕事へ。
「本当に帰って来てくれるのかな?どうしたらいいのかな?」
途方に暮れかかっていた時、猫の保護のボランティアをしている知人からご連絡いただき、なんと、捕獲器を貸して下さるというのです。
「捕獲器!?いやぁ、そんなものを持ってる人がいるんだ!」ってことにまず驚き。普段保護をしてる人だからもちろん特別なんですけどね。いやもちろんありがたくお借りしました。
引き金のレバーになっている部分が奥の方にあり、そこを踏むとドアが閉まる、いわゆる罠のようなものです。そのレバーになっている足踏みの奥に餌を置き、そこに入るのを待つだけなんですが、そこにも注意事項がたくさんありました。例えば、「警戒されないよう布をかけたり風が強ければ新聞紙を巻く」「ほかの動物が入らないよう、見張りが必要」といった感じです。
思いのほか、この捕獲器をマンションの敷地内に置かせてもらう事に苦戦したりしたけど、暗くなってからのほんの数時間という事で関係者には納得してもらい、夜7時半から決行!!
私が仕事から帰るまでの3時間。旦那がずっと見張りを。開始15分で猫が来たけど、それがまみかわからず追っ払ってしまったというのです。
私が帰ってから、チーズ入りかまぼことから揚げという、においの強いえさから、茨城名物クロサワの「鶏の丸焼き」というさらににおいの強いものに変更。
そしてアドバイスをもとに捕獲器の横に猫トイレを設置!そこからまた2時間半。
ガシャンという音がして、目を離してしまっていたことに気づき、あわてて下へ!目を離していた事を夫に激怒されながら下にたどり着き、おそるおそる中を見ますと、
わーん!いました!まみちゃん!
お腹をすかして鶏のにおいにつられて、入ってくれました!
家に帰り、ご飯をむしゃむしゃ食べ、水をゴクゴク飲んで落ち着いたところで体を拭いてやりますと、真っ黒けっけで、身体中から枯れ葉・枯れ木が出てきました。その後、安心してゴロンとするまみに、ごめんねと謝りました。
飼い猫に怖い思いをさせたこと、また集合住宅の共同生活の中で、ほかの方に危害は加えなかったものの、ご迷惑をおかけしたこと、ほんとうに申し訳ない思いで、大反省をしております。
今回の事を通して、網戸の防災対策をきちんとしなければいけないなあとまずは考えましたね。そしたら、夫がガムテープで開かないように止めていました。
はい!それでいいんですよね!とにかく網戸が開かなければ。出かけるときは、防犯のためにも防災のためにもきちんと窓を閉める事を徹底します。
そして「これが災害時だったら、こんな風に猫を探すことができたのだろうか」とも考えました。
避難をするとき、ペットの事も考えていますか?私もまたしっかり考えていきたいと思います。
「リスク対策.com」の連載でおなじみのサニー カミヤさんのペットセーバーの講習も早く受けにいきたいなと思います。
ご興味のある方ぜひ一緒に学んでいきましょう!
(了)
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