スフィア基準について学んできました!
頼るって難しい!でも頼られるって嬉しい

赤プル
茨城県常総市出身。2003年女性ピン芸人としてデビュー。エンタの神様、爆笑レッドカーペットなどの番組で、茨城の自虐ネタで注目を集める。2011年先輩芸人、元 坂道コロコロの松丘慎吾と結婚。2014年「チャイム」という夫婦コンビを組み、浅草漫才協会に所属。茨城大使・常総市ふるさと大使。整理収納アドバイザー。防災士。著書「おめえら、いつまでも調子に乗ってんじゃねーかんな」。
2018/11/29
女芸人赤プルの「防災は片付けから始めよう!」
赤プル
茨城県常総市出身。2003年女性ピン芸人としてデビュー。エンタの神様、爆笑レッドカーペットなどの番組で、茨城の自虐ネタで注目を集める。2011年先輩芸人、元 坂道コロコロの松丘慎吾と結婚。2014年「チャイム」という夫婦コンビを組み、浅草漫才協会に所属。茨城大使・常総市ふるさと大使。整理収納アドバイザー。防災士。著書「おめえら、いつまでも調子に乗ってんじゃねーかんな」。
お片づけ防災芸人の赤プルです。少しだけお久しぶりになりました!
前回、「話を聞いて衝撃を受けた内容を伝えたい!」と、書き始めたはいいけれど、全くまとまらない。頭抱えて思い切ってお休みさせてもらいました。
伝えたい趣旨と私が感じたことはもしかしたら違うかも、なんて思いもよぎったけど、感じ方や考え方は100人いたら100通りあるということも、この防災の世界で学んだこと。それに気づいて、またこうして書くことへの挑戦を開始しました!
ただ本当に、まだまだ初めて聞く言葉も多くて、尻込みしちゃうところもあるけど、もとい、知らないことを知ってもらいたい、0の人に1になってもらう入口にしてほしい。きっかけにしてほしい。
私の役割はそこだと思うので、専門的な事は専門家さんに聞いてもらうとして、見て聞いて知ったこと感じたこと、ありのままにつづっていくかんね!
ということで、今回の初めまして!は〝スフィア基準〟というもの。
女性防災ネットワーク・東京さん、減災と男女共同参画 研修推進センターさんが共催する「今さら聞けない!?“スフィア基準”の基本のき 〜災害支援の国際基準から国内実践を考える〜」というイベントに参加しました。
「今さら聞けない!?」ってタイトルに、知識0の私が参加して大丈夫か問題ありましたが、それは最初にあった質問、「スフィア基準聞いたことある人?」という問いに挙がった手の数で、見事にクリアしてることにホッと胸をなで下ろしましたね。
そもそも私がこのイベントに参加したいと思ったのは、以前の記事であった避難所開設訓練にあたり、「避難所運営の基準を知りたかったから」です。
以前、「スフィア基準ってなんですか?」と防災に携わる先輩に聞いた時、「避難所に設置するトイレの数とかを決めるもの」と教えてもらったのですが、まさにこれが問題だったことがわかり、コントのフリなんじゃないかと思ったほどです。
スフィアという言葉は、2016年の熊本地震の時ニュースに取り上げられて以降、防災関係者だけでなく、一般にも知られるようになった言葉らしいのですが、この言葉の一人歩きで、本来の内容がきちんと伝わっていない現状だというのです。
それは3回に渡るあんどうりすさんの記事で読んでもらえたら良いと思うのですが。
■トイレの数より大事なこと。スフィア基準の基本、ご存知ですか?
「避難所の質の向上」を目指す国際基準
http://www.risktaisaku.com/articles/-/12466
実際に大切なのは、数ではなくて、避難所で生活を余儀なくされた方が、人として守られるべき生活の権利であると私は理解しました。せっかく災難を乗り越えても、関連死を招いては意味がありません!
全く情報が無かったために、こちらの記事も、数にとらわれずに読むと、どんな事が起こっていたのかを知るためには、とてもわかりやすかったです。
■避難所の女性トイレは男性の3倍必要~命を守る「スフィア基準」
https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_0501.html
また私はこのイベントで講演された吉田穂波先生のお話が心に響きました!
私が防災士になるきっかけとなった、2015年にあった出身地である常総市の水害時でさえ、単発で炊き出しと避難所を少し訪れただけの私には、被災された方に寄り添うということが出来なかったのですが、産婦人科医でいらっしゃっる吉田先生は、産婦人科医として、避難所で過ごされている妊婦さんや幼子を抱えるお母さんたちに寄り添ってこられたお話をしてくださいました!
足手まといになったらいけないと、ひっそりと避難所にいらしたという妊婦さんのお話。ここにスフィア基準が生かされていくのだと思うのですが、スフィア基準に書かれている難しい言葉では、私の頭で理解しにくいことも、よりわかりやすい言葉で、教えてもらったように思います。
助けてあげたいというような、上から目線で行ったと気づかされたのは、そこにいた人たちは、自分たちとなんら変わりない、寝て起きてご飯を食べるという普通の生活を、普段通りに続けている人たちで、けっしてかわいそうな助けてあげなければいけない人たちではなく、当たり前のことを当たり前に生活をされている人たちだった。
そこで暮らされている方が抱える問題も教えてくれました!
そして、吉田穂波先生の講義の中で、私の人生をも変えてくれるのではないかと思うような言葉にも出会いました。
「頼るって難しい!でも頼られるって嬉しい」。
支援に対して、される側、する側どちらにもまだ立ったことがない私にとって、今後の活動、しいては生き方に、大きな影響を与えてくれる言葉だと思います!
吉田穂波先生のお話の、あんどうりすさんによるまとめはこちらからどうぞ。
■スフィア基準は実際に避難所でどう生かされているの?
スフィア基準きほんのき(その2)
http://www.risktaisaku.com/articles/-/12707
また今回、同じ席でご一緒させていただいた、もしゆれの高階さんとのお話の中で、「毎回同じ人とお会いするというのは、防災がとても狭い世界になってしまっていることであって、それは問題だよね!」という話題になりました。私もどんどんマニアックなオタクになりつつありますが、そこはもうライフワークとして続けていきたいと思っています。
とにかく敷居を低く、楽しく学んでいく防災、みんなで一緒にやっていくべよな!
(了)
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